hot spring trip 5
えぇと、これは、パンツ(?)なのでしょうかね。
紐ですよね、どう見ても。
紐にちょっと布がくっついているぐらいですよね。
俺、間違えていないですよね。
「兄貴、まだかよ。着替え長げぇよ」
あのですね。
そんな事言われても、俺としても非常に困るのですが。
一層の事、このびしょびしょのトランクスを履くべきでしょうか。
そんな事したら、流石に気持ち悪いですよね。
ズボンまで濡れてしまいますよね。
「あーにき。何、固まってんだよ、寒くねぇの?」
「っ……!?」
振り返ると、どうやって扉を開けたのか、セイが突っ立っている。
びっくりして、振り返り様、ヒジリから頂いた下着を披露するように、セイの前に差し出した。
「あー…なるほどねぇ。俺に履かせて欲しいって?」
「は?いや…その……」
にやにやとセイは俺を追い詰める。
ぐっと脚を開かれて、びくっと身体が震える。
「まあ、俺としてもな。いくら兄貴の頼みでもなぁ。下着をただで履かせる訳にはいかないよな」
にこにこと下着を受け取りながら、腕を括り上げられる。
ぶんぶんと涙目で左右に首を振って、セイに訴える。
「ちょ…待て…セ……んあ……」
何か後ろに埋め込まれて、ぎくっと身を竦ませる。
あの、俺、言いませんでしたかね。
そういう器具類って苦手だって。
言っておりませんでしたかね。
「んくっ…セ…抜い……」
「何を?」
「ふぁっ……」
本当、止めて下さい。
本気で、駄目です。
そこ、そんなに指で押さないで下さい。
「はい。出来た。勃ったりとかしたら、モロにバレるから気をつけろよ」
「ぅっ……」
これは、やっぱり紐なんじゃないですかね。
でも、きっと、そんな事言ったら、これより酷い事されるのでしょうね。
「まあ、宿についたら、抜いてやるから。それまで我慢しろよな。あ・に・き」
宿って、貴方、何を言ってらっしゃるのかわかっておられるのですか。
後、何時間だと思うのですか。
こんな状態で、バスとかに乗れとかおっしゃってるのですか。
「セ……」
「あ、そうそう。ヒジリに言っても無駄だぜ?」
…………
悪魔です。
此処に悪魔がいます。
誰か、誰か悪魔を退治して下さい。
悪魔払いの祈祷師さんとか呼んで下さい(切実)
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