meet one's fate 20
肉と野菜を炒めて、月桂樹の葉を入れる。
溶かしたバターを焦がさないように、小麦粉を絡めてルーを作る。
市販のルーを使わない母の料理。
僕も手伝っているうちに、一から作るのに慣れた。
お母さんにも、お嫁に行けるわね、なんて笑われたけれど、本当に、僕は料理が好き。
料理が作るのが好きと言うよりも誰かに食べて貰えて、おいしいって言われるのが大好きだから、秋人の好きなシチューを作っているのが楽しい。
きっと、今日もおいしいって言ってくるのかな。
ふふっと目を細めて、ふと、秋人に目を向ける。
秋人はぼぉっとしながら、僕の頼んだサラダを作っていた。
「ちょ…秋人、秋人ってば」
「えっ…あぁ…なっ……」
僕は慌てて秋人の手を止める。
目の前には、大量のマヨネーズ。
秋人はあっ…と声を上げて、口元を抑える。
僕は、心配そうに秋人を覗き込んだ。
「秋人、ねぇ?本当に大丈夫?」
熱でもあるのかな、と思ってこつんとおでことおでこをくっつける。
びくっと震えた秋人が、後退りして、慌てて僕から離れる。
「あき…と?」
眉を寄せて秋人を見る。
秋人は視線を漂わせて、何でもないから、と手を振った。
「無理しなくていいよ?リビングで休んでて?」
「………。ごめん、そうする」
視線を逸らして秋人が頷く。
ますます心配そうに顔を曇らせるが、秋人は苦笑して僕に背を向けた。
本当に、変な秋人。
いつもなら、大丈夫だって言って、無理にでも手伝うのに。
あっさり引き下がる秋人を不審に思いながら、僕は首を傾げた。
カウンターキッチンの先の秋人の様子をちらちらと見ながら、作業を再開した。
秋人は、リビングに飾ってある、母が気に入った僕の絵を何故だかじっと見つめ続けていた。
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秋人くん、思うところがあるようでつ。
あ、バレバレですね
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