pass each other 22
圭奈が過去、やった事は何となくわかる。
俺のために全てを犠牲にした。
おそらく、俺の傷は俺が思っている以上に酷くて、両親も医者の言う事を鵜呑みにしたのだろう。
両親はそういう人だから、悪いなんて責める事は出来ない。
どちらかと、言えば、そうしてくれた方が良かったとすら何処かで思う俺が居る。
「圭奈…。お前も、俺の両親も間違えてなんかいない。俺は捨てられたんじゃないよ」
ぎゅっと抱き締めて圭奈に囁く。
圭奈は拳を握り締めた。
「圭奈…。俺、ようやくわかったよ。お前も、俺も、もっと話し合わなくちゃいけないな」
お互い、言葉が足りなさ過ぎたような気がする。
触れ合う熱だけを縋るように求め、何処かですれ違ってしまった想い。
そっと圭奈の頬に触れると、圭奈は、ゆっくりと顔を上げた。
「昴…」
今にも泣きそうな圭奈の瞳。
罪悪感なのだろうか。
俺は、本当に気にしていないと言うのに。
「愛してるよ。圭奈」
何処か圭奈は、哀しげな複雑な瞳で俺を見つめる。
「キスして良い?」
「ぇっ…あぁ……」
圭奈の問い掛けに、俺は頷く。
何故だか、酷く圭奈の声が掠れている。
「………」
その、切羽詰まったようなキス。
圭奈の精神状態がひどく不安定になっていると感じた。
実際、圭奈とのわだかまりが取れたとは言い難い、もしかしたら、精神的に参っているかも知れないと何処かで思った。
「圭奈……」
「ごめん、何、がっついてるんだろうな」
「…………」
「どうした?嫌だった?」
「いや、何でもない」
俺は圭奈を引き寄せる。
圭奈の本心が見えなくて、不安に心が揺れた。
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まだ、わかりあえないよ(T_T)
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